イギリスに駐在する大きなメリットの一つが、多種多様なスポーツ文化に触れられることです。イギリス発祥のスポーツも多く、テニスやゴルフ、サッカーなど、スポーツ観戦が好きな人にはたまらない機会がたくさんあり、イギリス駐在や留学の大きな魅力ですね。
一方で、駐在中は平日が忙しく疲れ切ってしまい、せっかくの土日もなかなか外出する気になれないこともあります。その結果、夕方になってSainsbury’sに駆け込みでお寿司を買い…家でビールを飲んでNetflixを見て寝る….という生活が続くこともあります（体験談）。特に単身赴任中は、そのような週末の過ごし方をすることが増えるかもしれません。そこで、週末の過ごし方の一案として、プレミアリーグを観戦する際のチケットの取り方など、基本的な内容をまとめてみました（以下のメモは、現地在住の方を前提に、私の経験に基づいて記載しています）。
どのチームの試合を観るか
やはり、自分の興味のある試合を観に行くのが一番楽しいです。まずは、どのチームの試合を観たいかを決めるために、プレミアリーグクラブの解説記事などを読んでみるのが良いでしょう。もともと海外サッカーを多少なりともかじっていた方であれば、”BIG 6″と呼ばれるトップクラブの試合はスタジアムの雰囲気も素晴らしく、特定の好きなクラブがなくても十分に楽しめると思います。一方、これまであまりプレミアリーグを観たことがない、またはチーム名もアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドぐらいしか知らないよという方は、日本人選手が活躍しているチームを観に行くのもありかと。
我が家の場合、ロンドン西側の日本人が多く住むエリアに自宅があり、家から南にバスですぐの場所にブレントフォードFCのスタジアムがあります。数年前にクラブの歴史上初めてプレミアリーグに昇格したクラブですが、小さめのスタジアムでファンの熱も高く、また、子供が通っているサッカークラブにも選手が訪れることがあり、その影響でブレントフォード推しになった我が家は頻繁に観戦に通っています。
日本人駐在家族がよく観に行くクラブとしては、ロンドンからアクセス可能なブライトン（所属選手：三笘薫）、アーセナル（所属選手：冨安健洋）などが多い印象です。さらに今年は、クリスタル・パレスに鎌田大地選手が加入し、EFLチャンピオンシップの2部リーグには、橋岡大樹（ルートン）、坂元達裕（コベントリー）、角田涼太朗（カーディフ）、大橋祐紀（サンフレッチェ広島→ブラックバーン）、平河悠（FC町田ゼルビア→ブリストル・シティ）など、他にも多くの日本人選手が所属しています。正直、日本人選手の活躍を追いかけるだけで週末は十分に楽しめます（笑）。
各クラブチームのシーズンレビューやドキュメンタリーがAmazon PrimeやNetflixで配信されているので、それらを観てからスタジアムに向かうと、より一層楽しめるかもしれません。
まずやること：見たいチームのホームページから会員登録
まずは、興味のあるチームのホームページから無料で名前とメールアドレスを登録しましょう。まだシーズンチケットや有料の会員になる必要はありません。登録が完了すると、チケット購入ページから購入可能な試合の一覧が表示されます。クラブによっては、会員登録なしでも購入可能な場合もありますが、基本的には会員登録が済んでからでないとチケット購入に進めないことが多いです。
観たい試合のチケット販売条件を確認
会員登録・ログイン後、チケットページに進むと、チケット購入可能な試合の一覧が表示されます。各試合には、どのステータスの人がいつからチケットを購入できるのかの情報が記載されていますので、どうしても観たい試合がある場合は事前に確認しましょう。
基本的には、年間チケットホルダーや有料メンバーシップ会員、”Ticket Access Point”や”Royalty Point”と呼ばれるポイントを貯めている会員が、早い段階で購入できます。このポイントは、過去に何度も試合を観に行ったり、アウェーゲームに遠路はるばる行ったりした会員に蓄積されるため、熱心にクラブを応援しているファンほど早くチケットを購入できるシステムになっています。人気のあるチームや試合のチケットは、無料会員でポイントがないと取得が難しいことが多いです。どうしても観たい試合がある場合は、販売開始時期を事前に調べておき、チケットを早めに購入する、（値段は高いですが）転売サイトを利用する、またはポイントを貯めているサッカー観戦好きの知り合いに頼んでみるなどの方法があります。
ブライトンを例に挙げると、年間約£40のメンバーシップに加入すれば、ある程度の試合は観戦可能になります。リバプールやアーセナルとの試合となると難易度が上がりますが、諦めずにキャンセルが出ないかこまめに確認していると、1～2枚は取得できることがあります。暇な週末ができたときは、ぜひトライしてみてください。
Buy Memberships: Brighton & Hove Albion
いざ観戦！
ブライトン vs マンチェスターユナイテッド
ありがちな注意点としては、
- 観客席ではビールが飲めない！
プレミアリーグでは、観客席でアルコールを飲むことができません。スタジアム内でビールは販売していますが、フーリガン対策のためか、観客席には持ち込めず、席に着く前に飲み干す必要があります。日本のJリーグや野球観戦の感覚で行くと失敗するので、事前に周辺のパブやスタジアム周辺でしっかり飲んでから向かいましょう（笑） - 大きな荷物は持ち込めないことも
ブライトンのAmexスタジアムなど、特に大きなカバンは持ち込めません。荷物を預ける場所が指定されていますが、そこに預けるために長時間並ぶ必要があったり、預けるだけでお金がかかったりすることもあるので、不要な荷物は持って行かないようにしましょう。また、レンズ交換式のカメラはほとんどのスタジアムで持ち込み禁止ですので、写真撮影はスマホのみで行いましょう。
イギリスのサッカー観戦はなんだか治安が悪そう…という印象をお持ちの方もいるかもしれませんし、実際まぁ周囲から汚い英語は散々聞こえてきますが、家族連れで行って身の危険を感じるようなレベルではありません。下品な英語を子供に聞かせたくないご家庭にはお勧めできませんが、そこが気にならないのであれば子連れで行っても問題な雰囲気のスタジアムがほとんどだと思います。
また気が向いたら追記していきます。
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